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秋草文(あきくさもん)
*解説:
植物文様の一種で、秋の草花の咲き乱れるさまを描いた文様のこと。余白とのバランスを大切にした和風文様の代表的なものの一つである。秋ばかりでなく、夏、高温多湿の日本では、秋の気配を求めて夏のうちから使われる文様であるが、清涼感と気品の点において、格式のある文様として式を通じて愛好されている。『万葉集』に「春山の万花の艶(におい)、秋山の千葉(せんよう)の彩(いろどり)」と詠まれ、また「秋の野に咲きたる花・・・・・・七種(ななくさ)の花」と詠まれて以来、菊や竜胆(りんどう)を加え、また蝶、蜻蛉(とんぼ)、鳥、鹿や籬(まがき)、霞(かすみ)を加えることも多く、銅鏡の文様、料紙の下絵、漆蒔絵(まきえ)、能装束や小袖などの染織品に数多く見い出される。桃山時代の高台寺蒔絵調度類や江戸時代の尾形光琳(こうりん)作、白地秋草模様描絵(かきえ)小袖(冬木小袖または光琳子袖ともいう)は特に秀作である。